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自分のこと好き?自分のこと嫌い?
はい、浴槽で居眠りして目がバッチリ覚めた萱沼です。
それで明日昼間眠くなっちゃうんだよな・・

今日2冊タレント本を読みました。
柳沢慎吾「スペショル」
鈴井貴之「ダメ人間」

どっちも自分の半生を振り返ってるんだけど、
慎吾ちゃんの本は自己肯定、もっといえばオレ大好き!っていうのが根底にあって、
文章の端々にそれが実際に文字で書き込まれてるんですよね。
普通そういうのって行間読んで感じるものだと思うんだけど、
書いちゃうんだ、それ!wってつっこんじゃうんだけど、でもイヤじゃないんですよね。

そこが慎吾ちゃんのすごいところだと思うんですよ。
芸能界でもここまで自分のこと好きな人って
あとはさんまぐらいしかいないんじゃないかと思うんですよね。
もしかしたらほかにもいるのかもしれないんだけど、
公言して憚らない、そんでそれをそれほど嫌味に感じないって
ひとつの才能なんじゃないかと思います。

ちょうど本を読んでる最中に見た小堺とやってるDVDとおなじエピソードが書いてあるんですけど、
本も語り口調で書かれているんですが、同じ内容を文字で読むのと語られるのだと
やっぱり語られる方が格段におもしろいですね。
俳優なのに話芸持ってるとかステキすぎるよ、慎吾ちゃん。
翔んだカップルは記憶にないけど一休さん、喝!は覚えてるよ!

アマゾンでは「いつ入手できるかわかりまえん><;」とか泣き言言われるので、
慎吾ちゃんの地元小田原の本屋で買うのがオススメです。
駅の本屋平積みだったし。


で、お次はミスターどうでしょうこと鈴井さんの本なんですが、
こちらは完全に自己否定の連続なんですね。
おなじ1962年生まれのふたりがまったく対極の姿勢で半生を振り返ってるのが興味深いですね。
どうでしょうを見てる人ならなんとなくしってるでしょうけど、
ミスターは札幌で劇団を主宰したりして「東京にいなくても表現者たりえることはできる」
っていうのを実践している人だと思うんですけど、
そこに至るまでの紆余曲折は逃避と挫折の連続なんですよね。

とくにその逃避部分の心情の描写、裏付けのない自信と
やらないといけないってわかってることに口実を付けてペンディングしていく様とか
読んでて「あ、オレおなじことしてる」って思いました。
それに気づいてからは読むのが止まらなくなっちゃったんですが、
劇団を口実にして社会から逃げて、
でもさらにそこからも微妙に逃げ道を作ってたりするのがね。
地元でイベントやったりしておいて
「いや、でも小田原でテクノのパーティやっても人こねーよ」
とかいってる自分とまったくおなじじゃん、とか思って。

ミスターは30歳までに結果を出す、と宣言してその通りになったわけですけど、
ボクは30代も半ばなのにまだつらいことには言を左右にして逃げることばかり考えてるなぁと、
読んでいて辛い本でした。

いまも「いまからでも遅いことないよ、明日からちゃんとやろうぜ!」って思う自分と
「そうはいってもなにをちゃんとやるんだよw明日も今日と変わらない1日になるさ」
って思ってる自分がいるんですよね。

なんか30歳もだいぶ過ぎてるおっさんが考えるようなことじゃないんだろうけど、
みんなそういうこと考えてるのかな、とかどうやって折り合い付けてるんだろうか、
とか時々子供みたいなことを考えて悩んでまんじりとしない時間を過ごしたりするんですよね。
こんなこと見に来てくれた人に訴えても読まされる方は困るだろうし
気分が落ちついて読み返しでもしようものなら恥ずかしくなるんだろうけど、
でも吐き出さずにはいられないんですよね。
ここしか吐き出すとこないんだもんwすいませんね。
明日はまた朝からぶち切れて日記書いてるかもしれないですけどね。
ボクの悩みなんてそれぐらい軽いことなんですよね。
その軽さが「また逃げたな」になるんでしょうけどね。

昔のえらい人は30代は子供のころに志したものを確立する年齢だといったそうですが、
ボクには確立するような何かすらないですよ。
生きている価値もない。でも自殺なんてことは微塵も思わない。
ぬるま湯にずーっと浸ってるようなダメな人間ですね。
いつか慎吾ちゃんみたいにネタでもなくてらいもなく自分を肯定できるようになりたいです。
そのためには何か立脚点が必要なんですよね。
今さら何かができるとも思えないけどいつか見つかるといいんですけどね。
それが無い物ねだりなのはわかっているつもりなんですけどね。

というわけでいろいろ考えさせられた鈴井さんの本の方が若干オススメです。
OOPARTS立ち上げたあたりで終わっちゃうので、
NACKSの人は登場しません。その辺期待してる人は読まない方がいいです。
by kynmstr | 2009-12-24 02:49 | 生活
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